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たまらなく欲してる

おじさんおばさんもボカロ聞こう!基礎知識とおすすめ

私には10代の娘がいるんだけど、

この子が私に似て音楽の好きな子でね。

私が今ドはまりしてるKing Gnu

彼女から教えてもらったんだけど、

なんせ情報が早いし、

感性もピカイチなわけです。

ほんと若いっていいなって思う。

   

で、彼女は色んな音楽を本当に幅広く聞いててね、

中でもボカロにけっこうハマっててね。

だから家でもガンガンに

ボカロがかかってることが多いんだけど、

これがすごく面白い。

私もすぐにはまったの。

   

そんなわけで今回は、

おじさんおばさんでもグッとくるボカロナンバーを

いくつか紹介してみようと思います。

 

ボカロナンバーは決して若い人だけのものじゃなくて、

老若男女が楽しめる一大カルチャーです!

まずボカロの説明を簡単に

もしかしたらボカロって何ぞや?って感じで

チンプンカンプンな方も

いらっしゃるかもしれないので、

簡単に説明しておきます。

   

多分どこかで初音ミクって名前を

聞かれたことがあると思いますが、

これがまあ、一番有名なボカロだと思います。

 

ボカロとはVOCALOIDボーカロイド)の略称で、

曲のボーカルを担う合成音声になります。

ヤマハの技術で、

人の声のデータベースを元にしてあって、

ソフトウェアとして市販されているので、

それさえあれば誰でも扱うことは

可能っちゃ可能ですが、

ギターを持っていたからと言って、

直ちに名曲が誕生するわけでもないように、

大変奥深くもあります。

 

メロディーと詩とを入力すれば

ボーカルとして歌ってくれるというわけですが、

他にも声の高さであったり、強弱であったり、

息継ぎであったり細かい設定が

できるようになっています。

  

ボカロPと呼ばれる

ボーカロイドを駆使して作詞作曲を手掛ける

優れた作り手がたくさんいて、

多くのファンを獲得しています。

ボカロの聞き所

初音ミク以外にも

たくさんのボーカロイドが存在していて、

そのどれをチョイスし、

どう設定するかという所が

センスと個性の見せ所ともなりますが、

たとえ、同じボーカロイドでも

全然違う表現が可能になるため、

そういったところを聞き比べるのも

面白かったりします。

 

ボーカロイドを使うとまず、

人では難しいような

超高速で超高音などにも対応できたりします。

限りなく電子音に近いような表現もできますし、

逆に人に限りなく近いような息継ぎがあり、

抑揚のあるような情感たっぷりの表現も可能になります。

詩の言葉選びと世界観がすごい

特にボカロを使った音楽で

特徴的だなと思うのが、

詩なんですよね。

 

ボカロによって、

色んな表現が可能になるからか、

もしくは無機質なところを

活かしたり補ったりするためか、

めちゃくちゃ言葉選びが面白い曲が

多かったりします。

 

文語体でしかあまり使われないような

難しい漢字で、

すごく印象的な単語が不意に出てきたりして、

その言葉の響きの衝撃が

そのままその楽曲の要素となっていたり、

その単語の響きや、

単語の持つ様々な意味が

その音楽の気分として表されたりしているのが

すごく面白いのです。

 

また、単語だけでなく

擬音語や擬態語なども

特徴的な使われ方をすることも多くてね、

ボカロの曲を聞いていると

日本語の素晴らしさを改めて感じます。

 

そうやって言葉が音であり

意味でありメロディーでありみたいな、

情報量の非常に多い言葉使いによって

緻密な世界観が表現されているのが

ボカロナンバーの魅力かなと思います。

曲調は多様でかなりポップ

メロディーは

生音が使われているものもあるんだけど、

パソコンで制作されているような

打ち込みのものも多くて

色んな表現が可能になってます。

 

ただ、どうしても

単に無機質な音になってしまいがちになるので、

それを作品とする時には

ボカロPのセンスがむき出しになり、

そこが聞いていて

とても面白いところだったりします。

 

また、そんなセンスむき出しの

音楽でありながら、

謡曲のようなポップさで

表現されているものが多くて、

敷居が低いのがまたすごいところでね。

若い人だけじゃなくて

中高年でも、小さな子どもでも、

すごく聞きやすいもが多かったりします。

MVもかなりキレッキレ!

ボカロのMVは

イラストやアニメーションで

構成されているものが多くて、

それがまたたまらなく

いいものがたくさんあってね。

 

何というか、

すごく若い世代のその時代性とか

みずみずしさとかを感じて、

ハッとさせられて

見入ってしまうものが多くてね。

 

いっぱいいいのがあるんだけど、

この間、私号泣してしまったのが、

n-buna(ナブナ)さんというボカロPの

『ウミユリ海底譚』のMV。

ボカロは初音ミクで、

movieがあわしまさんという方です。

初音ミク】 ウミユリ海底譚 【オリジナル曲】

マイナスに堕ちて行くのに

希望を見てるような切ない感じが、

ポップに生き生きと表現されているんですね。

なんだかそれが新感覚でね。

知らなかった感覚にすごく心が動かされて、

しゃくりあげるほど泣いてしまいました。

 

ボカロのMVは

バカバカしいほど笑えるものもあったり、

『ウミユリ海底譚』のように切なくて、

新感覚にさらされるよなものもあったりして、

色々な表現があるので

ぜひチェックしていただけたらと思います。

地底世界に宇宙を見たような気になった

ボカロには

どこか閉鎖的にも思えるような

アンダーグラウンドな雰囲気があるんだけど、

その地底世界の果てしなさや、

多様性などが半端なくて

宇宙を感じてね、

すんごく驚かされて魅了されました。

 

インターネットが発達していなかった頃なら、

個人がどれだけ

いい作品を作っても

それを世間に発表し、

さらにその真価を認められるなんてことは

まずできませんでしたが、

 

今ならそれが可能になっていて、

優れた才能が簡単に埋もれることなく、

誰もがその存在を知ることが

できるようになったのです。

 

それって本当にすごいこと。

日本のボカロ、

それがどれほど世間や世界で

認知されているのかよく知らないけれど、

誇れるような確かなカルチャーだと感じます。

おすすめのボカロナンバー

先ほどフライングで紹介した

n-bunaさんの『ウミユリ海底譚』もおすすめですし、

他にもいくつもおすすめがあるのですが、

その中でも特に好きなものを紹介して行こうと思います。

『新宿シック』Taskさん

新宿シック / Task

私はこちらを聞いてグイグイグイッとボカロにはまるようになりました。

これすごく名曲だと思います。

雑然とした都会の病みや、

その広がりみたいなものがガッーと展開されてる感じがして、

私の中では明るいアキラのようなそんな印象なんですね。

『アイアルの勘違い』煮ル果実さん

∴flower『アイアルの勘違い 』

こちら、MVを見ながら聞くのが最高にいい一曲です。

映像はWOOMAさんという方が手掛けられているのですが、

煮ル果実さんの音楽との相性が大変良いんですよね。 

映画かと思うくらいのすごいストーリー性と、

その瞬間瞬間の切り取り方にドキドキさせられます。

曲とMVが一体となった最高の作品だと思います。

『狂えない僕らは』くじらさん

狂えない僕らは / Flower

こちらの方は最近出てこられたようなのですが、

めちゃくちゃおしゃれで、もうセンスの塊じゃないか!

とびっくりした人です。

とにかくボカロにしても何にしても

音の使い方が絶妙という感じで、

エンドレスに聞きたくなるんですよ。

この曲も最高にいいのですが、

処女作もたまらなくいいので、下に紹介します。

くじらさんもう一曲『アルカホリック・ランデヴー』

アルカホリック・ランデヴー / Flower

こちらもおしゃれでね、

ボカロのボカロたる電子的な感じが

たまらなくはまってる。

くじらさん、今、大注目してる人です。

『思惑するゾンビ』FICSELさん

[KarenT]思慮するゾンビ(feat. 初音ミク)/FICUSEL

こちらは2010年のFICSELさんの作品で、

今は作曲家として活動されてるようですが、

もうボカロはされてないのかなという感じです。

こちらの作品もおしゃれでめちゃくちゃいい。

遅ればせながら最近知ったのですが、

この曲はどんなに時間が経ってもカッコイイだろうと思います。

何というかすごく懐の深い

ハイセンスな作品という感じがあって、

色褪せない強さのようなものを感じるのです。

まだまだ知らないことが多い

正直まだまだ知らないことがいっぱいあって、

娘に色々教えてもらっててね、

他にも面白いのがたくさんあるのですが、

それをご紹介するのはまたの機会にします。

音楽って本当に色んな楽しみ方ができて、

ボカロの場合は、

ボカロの方からその楽しみ方を教えてもらえるような、

そういう明確な色があります。

心の赴くままにこれからのも楽しんでいきたいなと思います。